2005.4.23 at IMS hall

都会の風は冷たいのか。

週末は誰にとっても待ち遠しいですよね。何かに追われてバタバタと忙しくすごし、身も心もすっかり疲れきったところで、やれやれと息をつくことができる週末。「週末」という言葉は単に1週間の終わりというだけではなくて、他の意味を持っていて、(すくなくとも僕にとっては)そっちの意味のほうが大切だったりするのです。

だけど、僕にとって2005年4月の第4週の週末は「特別な週末」になりました。気持ちの良くて清々しい、そして「何やってるんだ?しっかりがんばれー!」と背中をボーンと押されたような(これだけ読んだら何のことだかさっぱりわかりませんよね)、そんな週末になりました。

天神に着くと、少し肌寒い。しまった・・ジャケットが1枚必要だったか。あわてて地下に潜ることに。土曜日の午後というだけあって人がたくさん歩いていました。地下街でHさんと待ち合わせをして昼食を取り、イムズに向かいました。会場となるイムズホールは9階にありました。そう、今日はイムズホールで、私の大好きなYUIさんのファーストライブがあるんです。200組400名の招待ライブで、事前に応募して整理券が当たった人だけ入れま・・・「特別な週末」って、単にライブに行っただけ?と思われた方も多いかもしれませんが、その通りです。・・・で、私は幸運にも整理券番号「5」。確実に1列目が取れる番号でした。捨てる神あれば拾う神あり。どの神様が拾ってくださったのかはわかりませんが。


会場へ

9階に着くと、すでにたくさんの人が。スタッフと思しき人が「後ろにお並びください〜」と言われたので列の後ろのほうへ行こうとすると、別のスタッフの方が「整理券番号はお客様同士で確認してください!」とのこと・・・・おいおいおいおいおい。危ないところでしたよ。危うく最後尾に並ぶところでした。ちゃんと「番号順に並べ」って言ってくださいよ。小リスのように気の弱い僕は人を押しのけて前に出るなんてできないんですから。何はともあれ危機一髪。無事に4番目に並ぶことができました。(整理番号1番は番組関係者が持ってたらしいです)

整理券番号順になだれの様にお客が会場に入っていきます。何とか一番前の席をゲット。真正面のちょっと左よりのところに陣取りました。会場はたちまち一杯になりました。400人以上入ってるんじゃないかな?立ち見もびっしり。いや、YUIさん凄いです。デビューからわずか2ヶ月でこの状態。さらに凄いことには若い人からおばあさんまで、年齢層の広いこと広いこと。もっと若い人ばかりで、僕のようなおじさんは浮いてしまうんじゃないかと少し心配をしていたのですが、その心配は杞憂におわりました。とはいえ、やっぱり僕はどちらかと言えば高齢者側に入るものと思われますが、それはさておき、YUIさんの音楽がたくさんの人に広く受け入れられたということになりますね。一度聴けば(特に生で)、多分ほとんどの人が引き込まれちゃうんじゃないかなぁ。


ライブが始まる

開場から1時間ちょっと経過。バンドのメンバーが演奏開始。テンションが一気に高まったところで、ぺこりと会釈した女性の影・・・YUIさんが登場です!うおー、来ましたよ・・・・と思ったら、「1・2・3・4!(英語読み)」・・・いきなりYUIさんが叫びます。僕は驚きました。きょ、今日はこのノリですか!?。。。僕はすっかりYUIさんの勢いに押されていました。いつもよりずっと激しいテンポで曲がスタートしました。歌にやられる前に勢いにやられてしまいましたよ。そして、YUIさんが手にしたのはアコースティックギターではなく真っ赤なエレキギター!これには驚きました。そして、"Free Bird"をハードに演奏。わぁー、印象違うわ(笑)YUIさん叫んでます。いきなり凄いパワーです。会場は大盛り上がりでした。その後、"feel my soul"、"It's happy line"、"I know"などのシングル曲を初め、未発表曲の新曲'Tomorrow's way"、"Life"なども披露されました。うわー、新曲ですよ。もしかしたらライブで聴けるかもしれないと期待はしていたのですが、本当に聴けるとなると嬉しくてたまりませんでした。新曲も僕の心にずっしり響くものでした。どれもこれも素晴らしい曲だったし、何よりも歌詞が心にずーんと響くものばかりでした。どうして18歳の彼女から、こんな重厚なフレーズが生まれてくるんでしょうね。彼女より10年近く長く生きている自分の人生の『薄さ』を感じずにはおられません。(もちろん言葉で表されるものがすべてだとは思ってませんよ)ただ、「このままじゃいけない」「もがきながらも前に進んでいけ!」と背中を押された・・・というより、今回のライブは背中を蹴り飛ばされたような強い衝撃を受けました。少し恥ずかしいのですが、包み隠さず正直に書きます。本当にYUIさん可愛いです。ぺこりとお辞儀してステージに入ってくる姿は胸がぎゅーっと来ますよ。そもそもYUIさんは・・・・(長くなりそうなので割愛)

そもそも、僕がYUIさんの曲に出会ったのは、近所のCDショップでした。何気に手にした1枚が"It's happy line"というタイトルのインディーズシングル。CDの横に書かれていたポップには「福岡出身、注目の美少女。ギターに癒される17歳」と書かれていました。最近、15〜6歳の若い女の子がミュージシャンデビューしてテレビやラジオで踊ったり歌ったりしているのを快く思っていなかった僕は、初めはあまりよい印象は持っていませんでした。にもかかわらず、このCDは買わずにおられませんでした。なぜだかわかりません。その時はそんな気がしたんです。そして、家に帰る車の中で曲を聴き、家に帰ったときにはインターネットでYUIさんを検索していました。それにしても最近はネットですぐに情報が得られるので便利ですね。逆に本などで調べ物をする機会がぐっと減ってしまったような気がします。やれやれ。

閑話休題。これがすべての始まりでした。それから僕は彼女のストリートライブに何度か足を運び、迫力のある歌声や力強い歌詞、そして何よりYUIさんの人柄に惹かれていきました。自分でもシンジラレナイですけどね。もちろん、誰もがYUIさんの曲を評価してくれるとは思っていません。でも、はっきり言えることがひとつあります。それはYUIさんの歌は生で聴くのが一番良いということです。CDで聴くより、ずっといいのです。その場の臨場感とか、迫力とか、そんなものだけではなく、本当に良いのです。(上手く言葉が出てこないのが悲しいですが)CDだけ聴いて、「歌下手じゃない?」と言ってる人も、生で聴けばそう言えなくなるかもしれません。

さてさて、ライブは1時間ほどでラストの曲になりました。7曲目が終わったところでバンドも撤収。お客さんのアンコールに答えてYUIさん再び登場。もちろん、ステージに上がるときはぺこりと会釈して入ってきます(きゅーん)。しかし、今度はバンドはなし。YUIさんひとりで入ってきました。少し静かな雰囲気で歌ってくれたのは"feel my soul"。ギターだけで歌ってくれました。いつものストリートライブのように。バンドと一緒の迫力あるステージもよかったのですが、やっぱりYUIさんはこれだよなぁ。福岡のファンはみんなそう思ったんじゃないかと思います。

ところで、アンコールで再びステージに出てきたYUIさん。ぺこりとお辞儀して、ギターをかついでマイクの前へ。そして出てきた言葉が「花見行きました?」・・・これこそYUIさんです。最高です。歌だけではなく、こんなところが良いんですよ。ちなみに「この中で一番遠くから来た人!」という質問もありましたね。(お客さんはザワザワしてましたけど。「オレ(福岡)市内!」と答えればよかったと後悔してます)・・結局、バンドのみなさんが東京から来たということでまとまり(?)ました。それにしても、ストリートライブの時にもっといろいろお話しておけば良かったです。残念無念。


ライブが終わって

招待ライブということもあって、少し短めのライブ。1時間ちょっとで終了しました。物足りなさがないといえば嘘になりますが、YUIさんの良さが出た楽しいライブだったと思います。イムズホールの大きさもちょうど良かったような気がします。その場にいた全員が、今も余韻に浸っているのではないでしょうか。

今回は余韻が覚めないうちに、この文章を書いてしまいたかったので一気に書き上げました。ロクに校正もせずにアップしましたので、いろいろ読みにくい部分もあったかもしれません。お詫びします。少しでも、ライブの雰囲気やYUIさんの良さが伝われば幸いです。最後まで読んでいただいてありがとうございました。(拝)

【2005年5月31日修正】